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2015年11月26日 劇団零色 『大正幻想奇譚』 八王子 創価大学 B102教室 出演者の一人に誘われて、観にいく。作・演出の金井優希が畑広幸と昨年大学の演劇部員やOBOGと共に立ち上げた劇団とか。 裏切ったり裏切られたり、結構筋が複雑で、きちんと理解したのかどうか甚だ自信がない。こうして書いている時点で、観劇時からかなり時間が経ってもいるので。 会場に入る時に配役が書いてあると思しき紙をもらい損ねたので役名等わからないのだが、若い娘ながら伊賀だか甲賀だかの首領、ゴスロリで狂気の刃を振るう。ふと漏らす猟奇的な笑み、長い髪を振り乱しての殺陣。どちらかと言えば大人しい普段の佇まいをちょっと知っているだけに、改めて感心する。 その配下のガタイのいい男優、低音の太い声がなかなかいい。 |
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2015年12月12日 シェイクスピアシアター 『ロミオとジュリエット』 六本木 俳優座劇場  シェイクスピアシアター創立40周年記念公演の第二弾とか。最後列ながら、小さな劇場なので全く問題ない。出口典雄らしい簡素な（と言うか、大道具などは何もない）舞台。衣裳も簡素だが、全く普段着というのでなく、それなりに役柄や時代を感じさせるもの。 プロローグはなくて、いきなり両家の召使らの争いの場面で始まる。すごく抑えた感じの台詞。その後もずっとどの役もテンション抑え気味で。 キャピュレット家でのパーティ。現代的なテンポの速い曲で社交ダンス風。女性ダンサーたち（平田恵子、久野詠子、高橋真帆）、皆スタイルがいい。 何もかもがシンプルな中、三幕一場、マキューシオ（窪田カン）がやかんの水（本水）を掛けてもらって頭を洗う場面があり、何でここだけそんなリアル？と戸惑った。もちろん戯曲の中でそんなト書きはないのだが。かなりの量の水を掛けたので、当然、床はびしょびしょ。強いて言えば、その後ティボルト（藤井映伍）に刺されたマキューシオが床に倒れた時、その水が血だまりに見立てられているのかも。 テーブルも椅子もないので、キャピュレット夫人（チラシでは高橋ちぐさとなっていたが、きょう劇場でもらったキャスト表では田口かすみ）がジュリエット（伊藤安那）を呼び出してパリス（帽子を被っているので西尾洪介か梅木懐かわからない）との結婚話を切り出す場面など、両者まるで畳の上みたいに正座。まぁそれはそれでいいけれど、椅子をいちいち出すのが億劫なら、立ったままでもよかったんじゃないかとも思う。 42時間仮死状態になる薬を飲んで倒れたジュリエット。花びら（たぶん紙の）を撒いて囲み、霊廟に見立てる。 乳母役にベテランの吉沢希梨（在籍24年）。カーテンコールでも最後に登場して主役の二人（ロミオ＝伊藤壮太郎、ジュリエット＝既出）の間に入る。 |