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ウェストエンド（West End）とは、元来は、文字どおりthe City of London（ロンドンの旧市街、今日のいわゆるシティ区）の「西の外れ」の意味。現在は、シャフツベリー・アヴェニュー（Shaftesbury Avenue）やチャリング・クロス・ロード（Charing Cross Road）界隈を中心とした繁華な地域、もしくはその近辺などに軒を連ねる、商業演劇の劇場群のこと。これに、商業演劇の劇場ではないが、通常、国立劇場（National Theatre）とバービカン・センター（Barbican Centre）を加える。ニューヨークのブロードウェイに相当すると考えたらよい。比較的大きな劇場が多い。 ロンドン中心部及び周辺部に散らばる比較的小さい劇場群を、ウェストエンドに対して、オフ・ウェストエンド（Off West End）と呼ぶことがあり、また更に小さな劇場群、実験的な演劇を上演する劇場などをフリンジ（Fringe）と呼んでいる。フリンジとは「周縁」の意。これらは、それぞれ、ニューヨークのオフ・ブロードウェイやオフ・オフ・ブロードウェイに相当すると考えられる。また、オフ・ウェストエンドをもひっくるめてフリンジと呼ぶことも少なくない。  正式には、ロンドン演劇協会（The Society of London Theatre）に属する約５０の劇場をもって「ウェストエンド」と称するが、日本の情報誌はもちろんのこと、イギリスで発行されている情報誌などを見ても、ウェストエンドの劇場とそれ以外の劇場との区分けは、必ずしも厳密には為されていない。ウェストエンドの劇場の当日半額券については、こちらへ。 |