ナショナル・シアター（National Theatre） 
South Bank, London SE1 9PX エンバンクメント（Embankment）駅下車、ハンガーフォード（Hungerford）鉄道橋脇の歩道を伝ってテムズ川を渡り、東へ。または
訳せば「国立劇場」。テムズ川に面して立つ、コンクリート剥き出しの巨大な建物がそれ。正式にはRoyal National Theatre。ＲＮＴとかＮＴと略記されることもある。英国にも国立劇場をとの声は古くは十八世紀からあったが、紆余曲折の末、1976年にようやく完成。オリヴィエ（Olivier）、リトルトン（Lyttelton）、コットスロウ（Cottesloe）の三つの劇場が入っている。
写真は、ウォータールー橋から見た夜景。テムズ川に掛かる橋は数々あれど、ナショナル・シアターで芝居を観た後、この橋から眺める夜景が一番美しい。白く浮かぶのはセント・ポール大聖堂。現地へ飛ぶ
アンバサダーズ（Ambassadors）劇場を見よ。
27 New End, Hampstead, London, NW3 1JD もともと1890年に隣接する病院の遺体安置所として作られた建物…というのが、まずユニーク。1974年に劇場に改造され、1986年にも改修が施されて、今日に至っている。 現地（Off West End Theatresの中の一頁）へ飛ぶ
Parker Street (off Drury Lane), London WC2B 5PW 古くからミュージック・ホールとして知られた同地の劇場を取り壊し、1965年に誕生したのが現在のモダンな建物。1973年には、舞台とともに客席の一部まで回転する未来の劇場として再スタートした。1981年以来ミュージカル『キャッツ』（Cats ）をロングランしていたのがここ。
The Arches, London, WC2N 6NG チャリング・クロス駅の下を通り抜ける短い通路に入口がある。「プレイヤーズ」というバー＆レストランあり。 現地へ飛ぶ
ニュー・ウィンブルドン劇場（New Wimbledon Theatre）
103 The Broadway, London SW19 1QG 1910年のオープン。ウィンブルドン劇場と呼ばれていたものが、所有者が変わったこともあって、2004年から"New"を冠するようになった。丸屋根の上に灯台みたいな部分が乗り、その上に地球儀状の球形の物体、更にその上に羽の生えた金色の像が乗るという、ちょっと変わった建物なので、遠目にもよくわかる。ニュー・ウィンブルドン・ステューディオ（New Wimbledon Studio）という小劇場（ウィンブルドン・ステューディオから改称）を併設している。
写真は劇場正面。現地へ飛ぶ
St Martin's Lane, London WC2N 4AU ウィンダムズ（Wyndham's）劇場を建てたチャールズ・ウィンダム（Charles Wyndham）（1837-1919）が、それとは背中合わせの地所に1903年New Theatreの名で建てた劇場。1973年、ウィンダムの後妻で名女優だったメァリー・ムーア（Mary Moor）の先夫の姓に因んでアルベリー（Albery）劇場と改称。長くこの名で親しまれていたが、2006年、現在の名称に改めた。
本来の表記ではNoelの"e"の上に点が二つあるが、検索して飛んで来る人の便宜を考えて、ここでは点々のないままにしておく。この新しい劇場名はもちろん二十世紀の英国を代表する俳優であり劇作家であり演出家でもあったノエル・カワード（1899-1973）に由来している。
Aldwych, London WC2B 4LD 1905年にウォルドーフ（Waldorf）劇場としてオープン。今もウォルドーフ・ホテルを真ん中にオールドウィッチ（Aldwych）劇場と「対」を為して建っている。1913年以来ストランド（Strand）劇場の名で長く親しまれてきたが、2004年、改修を機に、今の名前に変更した。この新しい劇場名（ノヴェロウ、ノヴェロもしくはノベロ）は、英国の演劇界で俳優・作曲家・作詞家・劇作家と様々な活躍をしたイーヴァ（もしくはアイヴァ）・ノヴェロウ（Ivor Novello）（1893-1951）に由来している。
